コラム
「免疫力」を上げるには ― 自然治癒力を高め、ウイルスに負けない体を作る ―

みなさま、こんにちは。ワラビー整体院院長のジョーです。
季節の変わり目になると、「なんとなく体調がすぐれない」「風邪を引きやすくなった」と感じることはありませんか?
また、近年では感染症対策が日常の一部となり、ご自身の「体調管理」について改めて考えさせられる機会も多かったのではないでしょうか。
テレビや雑誌でもよく耳にする「免疫力」という言葉。
「免疫力を高めましょう」とはよく言われますが、具体的に体の中で何が起きていて、どうすればその力が高まるのか、意外と知らないことも多いものです。
私たちの体には、本来、ウイルスや細菌から身を守る素晴らしいシステムが備わっています。
そのシステムを最大限に発揮できる状態にしておくことが、健康で不安のない毎日を送るための鍵となります。
今回は、この「免疫力」をテーマに、その仕組みから、今日からできる具体的な対策までを詳しく解説していきます。
前回の「自律神経」の記事同様、少し長めのコラムとなっております。
「具体的な対策だけ知りたい」という方は、目次をクリックして、気になる箇所から読み進めていただいて構いません。
このコラムが、みなさまの健やかな毎日のヒントになれば幸いです。
それでは、ワラビー整体院コラムにおつきあいください。
1.免疫について

①免疫とは
免疫とは、一言でいえば「体を守る防御システム」のことです。
空気中や手についたウイルス、細菌、ほこり、汚染物質など、私たちの体にとって有害なもの(異物)が体内に侵入するのを防いだり、侵入してしまった敵と戦って排除したりする働きのことを指します。
また、外部からの敵だけでなく、体内で発生する「がん細胞」などの異常な細胞を処理するのも免疫の重要な役割です。
私たちは、この免疫システムが24時間休まず働いてくれているおかげで、病気にならずに健康を保つことができています。
②免疫の仕組み(自然免疫と獲得免疫)
免疫システムは、大きく分けて「自然免疫」と「獲得免疫」の2段階の防御壁で構成されています。
【自然免疫】
生まれつき備わっている、初期防衛システムです。
体内に異物が侵入すると、まずはこの自然免疫が反応します。常にパトロールを行い、敵を見つけ次第、すぐに攻撃を仕掛けて排除しようとします。
(担当細胞:マクロファージ、好中球、NK細胞など)
【獲得免疫】
自然免疫だけでは対処しきれなかった強力な敵に対して出動する、特殊部隊のようなシステムです。
敵の特徴を記憶し、その敵専用の武器(抗体)を作って攻撃します。一度戦った敵を記憶するため、二度目に同じ敵が入ってきたときは、素早く強力に攻撃することができます。「はしか」などに一度かかると二度とかからないのは、この獲得免疫のおかげです。
(担当細胞:T細胞、B細胞など)
③免疫細胞の種類
免疫の主役となるのは、血液中の「白血球」です。白血球にはいくつもの種類があり、それぞれ役割分担をしています。
- マクロファージ:アメーバ状の細胞で、敵を見つけると自分の中に取り込んで食べてしまいます(貪食)。同時に「敵が来たぞ!」と他の細胞に知らせる司令塔の役割も果たします。
- NK(ナチュラルキラー)細胞:常に全身をパトロールし、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を見つけると、単独で攻撃します。笑うことで活性化すると言われています。
- T細胞・B細胞:獲得免疫の主役です。司令官の指示を受けて出動したり、抗体というミサイルを発射したりして、特定の敵を狙い撃ちします。
2.免疫力が下がる原因

せっかくの防御システムも、環境や生活習慣によってはその機能が低下してしまいます。
なぜ免疫力は下がってしまうのでしょうか。
①加齢による変化
残念ながら、免疫力は年齢とともに変化します。
一般的に、免疫力は20歳前後でピークを迎え、その後は徐々に低下していきます。40代になるとピーク時の約半分にまで下がるとも言われています。
高齢になると感染症が重症化しやすくなるのは、この免疫力の低下が大きく関係しています。
②ストレスの影響
前回のコラムでも触れましたが、ストレスは自律神経のバランスを崩す大きな要因です。
過度なストレスがかかると、自律神経のうちの「交感神経(興奮モード)」ばかりが働きすぎることになります。
免疫細胞の働きは自律神経と密接に関わっており、交感神経が優位になりすぎると、白血球のバランスが崩れ、リンパ球などが減少して免疫力が低下してしまいます。
③冷えと体温
「体温が1度下がると、免疫力は30%下がる」という話を聞いたことはありますか?
体温が下がると血行が悪くなり、免疫細胞が体中をパトロールするスピードが落ちてしまいます。また、細胞自体の活動も鈍くなります。
逆に、体温が上がると血流が良くなり、免疫細胞が活性化します。
④腸内環境の悪化
実は、免疫細胞の約70%は「腸」に存在しています。
腸は、口から入ってきた食べ物を消化吸収する場所ですが、同時にウイルスや細菌などの異物が入ってくる危険な場所でもあります。
そのため、腸には大量の免疫細胞が配備され、常に監視を行っています。
便秘や偏った食事で腸内環境が悪化すると、この免疫システムが正常に働かなくなり、全身の免疫力低下につながります。
3.免疫力を上げるには

では、どうすれば免疫力を維持・向上させることができるのでしょうか。
特別なことではなく、日々の生活習慣を少し見直すだけで、免疫力は高めることができます。
①体温を上げる(入浴・運動)
体を温めることは、免疫力アップの近道です。
【入浴のポイント】
シャワーだけで済ませず、湯船に浸かりましょう。
40度くらいのお湯に10分~15分程度浸かることで、体の深部体温が上がり、副交感神経も優位になってリラックス効果も得られます。
【運動のポイント】
激しすぎる運動は逆にストレスとなり免疫を下げることがありますが、ウォーキングや軽い筋トレなどの「適度な運動」は体温を上げ、血流を改善します。
特に下半身の筋肉(ふくらはぎや太もも)を動かすと、全身の血行が良くなりやすいです。
②腸内環境を整える
「腸活」をして、腸内の善玉菌を増やしましょう。
善玉菌が増えると腸内環境が整い、腸に集まる免疫細胞が活性化します。
【おすすめの食材】
- 発酵食品:ヨーグルト、納豆、味噌、漬物、キムチ、チーズなど。善玉菌を直接届けます。
- 食物繊維:野菜、海藻、きのこ類、玄米など。善玉菌のエサとなり、増殖を助けます。
- オリゴ糖:バナナ、大豆、玉ねぎなど。こちらも善玉菌のエサになります。
③自律神経とリラックス
免疫細胞が元気に働くためには、自律神経のバランスが整っていることが重要です。
特に、夜間やリラックスしている時に働く「副交感神経」が優位な状態を作る時間を意識的に持ちましょう。
- 質の高い睡眠:睡眠中は免疫細胞のメンテナンス時間です。7時間程度の睡眠を目指しましょう。
- よく笑う:笑うと、がん細胞などを攻撃する「NK細胞」が活性化することが科学的にも証明されています。作り笑いでも効果があると言われています。
- 深呼吸:仕事の合間に深く呼吸をするだけでも、副交感神経への切り替えスイッチになります。
4.まとめ

「免疫力」は、目に見えるものではありません。
しかし、毎日の食事、睡眠、入浴、そして心の持ちようが、確実に体の中の防御システムを強くしたり、弱くしたりしています。
今回ご紹介した内容は、決して難しいものではありません。
「今日はお風呂にゆっくり浸かろう」「納豆を1パック食べよう」「寝る前にスマホを置いて早めに休もう」
そんな小さな積み重ねが、ウイルスに負けない強い体を作っていきます。
また、ワラビー整体院で行っている「インパルス波動療法」や整体による身体調整も、自律神経を整え、血流を改善することで、間接的に免疫力が発揮しやすい身体環境づくりをサポートしています。
身体が整うと、心もリラックスしやすくなります。
ご自身の身体に備わっている素晴らしい「自然治癒力」を信じて、それを最大限に引き出す生活を一緒に送っていきましょう。
5.参考文献
◯ホームページ
- 厚生労働省
[https://www.mhlw.go.jp/index.html]
- e-ヘルスネット(厚生労働省)
[https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-05-003]
- 健康長寿ネット(公益財団法人長寿科学振興財団)
[https://www.tyojyu.or.jp/net/]